連載 辛口シネマ・コラム NO.3
『 サンデー娯楽館 』映画認定者・柳ユーレイ


認認認認… 感激じゃ。ニン定印ドン!
認認……… 好みが合えばニンマリよ

認認認…… ニン気赤丸急上昇
………… 同じニンでも忍耐のニン


61. レサボア・ドッグス
認認認
ストーリーを生かすための工夫、例えば構図の取り方やメリハリのきいた展開、会話、音楽、
不要と思ったシーンの潔いほど大胆なカットなど、とにかく作品としてとても評価した映画です。
62. 国会へ行こう!
認認認
政治に無関心な人ほど気楽に笑って見られる映画。笑って観ていたい僕も、いかに自分と
政治との間に距離があるかを知った。ホントはシビアな問題なのに。期待してないけど
議員先生 頑張ってチョーダイ。
63. チャーリー
認認
チャップリンの映画を観たことのない人でも彼のことが理解できたような気になれる。
気がきいていて間が抜けている映画。金をかけるのなら、彼の変わった全作品を集めて
上映してくれる方が僕は嬉しい。
64. 靴をなくした天使
認認
作り話しの中でもリアリティーを感じさせる映画がある。事実でもまるで本当らしくない映画も
ある。この作品はまさに前者。皮肉な内容をコメディータッチで描き、説教臭くない展開で
楽しませてくれる。
65.まあだだよ

ストレートすぎるほど率直な表現に、ヒネクレ者の私は素直に頷けなかった。
美しく心温まる内容だと思うが、こんな懐古的な年寄りの説教話しでは我々世代の心は
掴めないと思う。
66. 天使にラブ・ソングを
認認
主婦のオバチャンがカッコいい。特に聖歌隊を指揮して歌っている姿はサイコ―。
上映時間も丁度いいし、話しのテンポもいい。笑いが批判的でないのは更に良い。
観る者をハッピーにしてくれる映画です。
67. パワー・オフ・ワン

良いとか悪いとか可哀想だとか、単純に言葉だけでは割り切れない映画。
差別に対して、大切なのは自分で考え行動すること。決して他人の意見や世間の常識などと
いうものに流されてはいけないのだ…。
68. 乳泉村の子

これは反戦映画です。アメリカの映画のように正義のヒーローが出てきたり、派手なドンパチが
あったり、善悪を声高に叫ぶシーンはありませんが、我々アジア圏に生まれ育ったものには
それ以上に心が痛いです。
69. 許されざる者
認認
ダーティハリーとポパイ刑事の対決の結末はいかに…。なんかダサいサブタイトルみたい
だけど、タイトルの「許されざる者」って誰のことだったんだろう。全員が当てはまるし、全員が
当てはまらないし…。
70. フォーエバーヤング・時を越えた告白
認認
よせばいいのにダセぇタイトル。ご丁寧にメーンタイトルよりも100倍もメチャダサのサブタイトル
まあ、それはともかく、ウソ臭いと思いつつも、信じ続けていたい純粋なラブストーリー。
71. トイズ
認認認認
シリアスな内容の作品だが、お姉チャン2人の可愛さや、雄大なロケーション、最高にポップな
美術がいい。特に先代社長の墓碑である象さんが大空を舞うラストシーンの美しさを
僕は一生忘れないだろう。
72. 沈黙の戦艦
認認
アメリカってホントタフガイが好きな国だな。こいつとランボーと 「ダイ・ハード」のマックレーンと
「リーサル・ウェポン」のリックズがいれば、世界制圧も夢じゃない。
さすが世界の警察と称する国。
73. 赤い航路
認認認
矛盾に満ちた男と女の関係や、それにまつわるゴチャゴチャしたものを、
こうも見事に見せつけられたら、ただただ敬服するしかない。
強いて言えば、タイトルは原題の 「ピター・ムーン」の方がよかったなぁ。
74. BODY  ボディ

主演女優の過激な(?)性描写シーンで、何とかマスコミの方々は話題にしようとしている。
が、私なんぞの目からみると、どっかから パクってきたような話しじゃあ、
逆に取り上げる方が酷だと思うのですが…
75. ワン・カップ・オブ・コーヒー
認認
おしゃれなタイトル。アメリカらし言い回しですね。内容もまさにベースボールとサクセスと
ドリーム。古き良き時代のアメリカを象徴するようなお話しだと思います。
ほのぼのとしていて私は好きです。
76. マルコムX
認認
利益ではなく、自分の信念のために生き、そして死ねるか――そう考えた時マルコムXは
自分にとって非常に重い存在だ。すべてがファッションの今の日本は悲しい。
この短い原稿では、とても言い尽くせません。
77. ボブ・ロバーツ

謳い文句にブラックコメディーと書いてあったので楽しみにしていた。確かにブラックだが、
コメディーとは思えなかった。手法は面白いが、内容がシリアスだし、なぜあそこまで満員に
執着するのか分らなかった。
78. ナイト・アンド・ザ・シティ
認認
役者で映画を楽しむ術を知っている人たちには見るべきところは多いかもしれないが、
生憎 私はそういうタイプではない。あまり楽しめず残念。
ただし ラストのフレディ・マーキュリーの歌には感激した。
79. めぐり逢う朝
認認認
全編を通して流れるヴィオールの音色や旋律が、ストーリー並みに映像と相まって
何ともいえない雰囲気をを作り出している。暗い映画だが、決して解放されることのない
魂のための音楽がそこにある。
80. ホワイト・サンズ
認認
これといって特筆すべきことがストーリーに無かったような気がする。
でも後半からラストにかけての白い砂漠のシーンは圧巻。
FBIとCCIA の関係がよく分らなかったせいか、傍観者の立場から出られず。
81. 愛の風景

一見、美しい物語のようだが、実はお互いに自分勝手なカップルが出てきてゴタゴタする。
特に男のほうは、性格的に問題があるんだから牧師になるのは無理。
恋愛ものが苦手なのに加え、3時間は長すぎる。
82. ミスター・ベースボール
認認
説教臭さも気取りもない純粋に楽しめる娯楽作品。ただの実在のチームを舞台にしてるのに、
本当の選手が出ていなかったのが、一野球ファンとして少し残念だった。が、そんなことは
本編の出来とは何の関係もない。
83. ルームメイト
認認認
たいへん恐い映画である。かなり誇強やドラマ性はあるが、決して単なる誇大妄想の
脅かし的な恐怖ではない。一歩間違えれば誰しも加害者または被害者になり得る
可能性があると思う。勉強になりました。
84. アメリカン・ハート

率直に言うと 「あの小僧、またでてるな」ってとこかな。だって今年に入って3本目だもの。
まッ 関係ないけど。作品としては親子といえども、それはれっきとした男同士、
ヘンに甘くないところが良い。
85. ホーム・アローン 2
認認認
ほとんどお約束の世界なんだろうけど、ほのぼのした空気や少年の純真さ、家庭の愛などが
嫌味なく感じられるエピソードに溢れている。久々に温かい気持ちになれた。
彼氏や彼女とクリスマスにはゼヒ。
86. ドラキュラ
認認
ストーリーよりも映像主体のように感じられた。ご親切なテレビドラマ慣れした人たちには
少し分りづらいかもしれません。さすがと思わせるシーンも幾つかあったが、
後半の盛り上がり不足にやや不満があった。
87. ルビー・カイロ
認認
サスペンスものとしては、ちょっと緊張感に乏しかった。暗号の謎解きのショボさにも苦笑
してしまった。が、映像の美しさ、特にピラミッドの雄大さには本当に感動した。
少し旅に出ることにします。
88. ダンシング・ヒーロー
認認
一時のダンスブームも一段落した感がある今日、ダメ押しともいえる映画が出来上がった。
ソシアルダンスなんて古臭くてダサいと思っていた私としては、ちょとした
カルチャー・ショックを受けてしまった。
89. コアラ VS モスラ
認認
なぜ、今ゴジラなのか。リバイバル・ブームに乗ろうとしているのか、単なるノスタルジーか、
はたまた必然か。僕には その辺のところが よく理解出来なかった。
記憶に残ったのは「モスラ」の歌だけでした。
90. 二十日鼠と人間
認認
暗く悲しい。ノー天気に生きている私に 「ちゃんと生きているか」 と問いかけるような
痛い映画だった。古い話しだが決して過去の物語でも作り話でもない。
この人間の真実を避けて通るか、どうかは皆さん次第。
91. ボディーガード

いやあ、この映画をみたらきっとボディーガードがほしくなるぞ。ちなみに邦画だったら用心棒
って呼ばれて相撲取りくずれや空手使いだったりするんだろうけど、このボディーガードは
大統領の元護衛なので 物凄く強い!!
92. 永遠に美しく

彼女にとって、かなりシリアスな作品だと思う。が、ストーリーのバカバカしさや特撮の
ほうばかりに目がいってしまった。ちなみに B ・ウィリスが
なぎら健壱氏に見えたのは私だけでしょうか。
93. 不法侵入

僕は綺麗な奥さんもいないし、金持ちでもないけど、とてもリアルに感じた。
男女にかかわらず、最近思い込みの激しいのが多いんだよ。恐いな。
作り話しだと思ったら大間違い。平和ボケ日本は気をつけよう。
94. ディーフ・カバー

かなりヘビーなテーマを持った映画だが、映像、音楽、ストーリー展開に、かったるさや
疲れを感じさせないのはサスガ。ヘンに力が入ってなさそうなところもグッド。
きれいごとじゃない正義感に納得。
95. ストーリー・ビル 秘められた街

たいへんよくできた物語だと思う。が正直に言うと全体を通して印象がイマイチ薄いんだよね。
記憶に残る場面がない、中身が濃すぎるんじゃないかな。短時間に詰め込むのは やはり
無理があるみたい。個人的には活字としてのほうが楽しめそう。
96. 見知らぬ人

インド映画ってものを始めて見ました。一応言っときますと、派手なアクション、くだらないギャク
セクシーなシーンは もちろん出てきません。日本語しか出来ない人は、字幕が見づらいので
ご注意。前半さえ過ぎれば後半の会話は随分楽しめそう。
97. ベット・セメタリ― 2

基本的には愛の物語らしいけど、あ〜グロい。いくら愛があってもチョッとって感じ。
ストーリー的にも目新しいところはなく、キツいようだがハッキリ言わせてもらえば、
パート2を創った意味がわからない。ただ音楽はとても良かったと思う。
98. ボディーヒート

確かに近頃の子供は ここまでじゃないにしろ、ろくなもんじゃないのが多いと思う。
その子供を使って大人の汚さとか人間の欲望とかを代弁させるんじゃない、
嫌いなんだよ、こういうの。大人の発想でヘンなことさせないでほしいな。
99. ミンボーの女

内容もタイムリーなものだし、ストーリーもよくまとまっていて安心して観ていられる。
タイトルのつけ方も話題性があり、伊丹監督の時代を先取りする目というものは、やはり鋭い
ものである。娯楽作品としては面白い。

完了


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