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祈るだけの恋
プラットホーム 貴方だけ
時の向うに 消えてゆく
私ひとりで とび乗って
指折り 数える 恋暦
くちびる そっと 見つめてたのに
何も言わずに 遠くを見てた
流れてゆく ただ季節だけ
揺れている 祈るだけの恋が
ふたり笑顔で 歩いてた
出逢った頃は いつだって
私ひとりが からまわり
乱れた心と 恋暦
腰にまわした 貴方の腕は
何も出来ずに いつか離れて
解けてゆく ただ時間だけ
遠くなる 祈るだけの恋が
流れてゆく ただ季節だけ
揺れている 祈るだけの恋が貴方のことだけ
優しく 微笑む 貴方のことだけを
いつも いつも 想い続けているの
どうにもならない 二人のことだけを
ずっと ずっと 夢見ているの
白いカフェテラス 古いメロディーが
駅を見渡す 席が二人の
初めての場所だから
優しく 微笑む 貴方のことだけを
わたし わたし 待ち続けてる
ひとり佇む わたしの心だけ
お願い お願い 気付いてほしい
白いワイシャツが 染まる 夕暮れに
セピア色した 想い出になる
初めての朝さえも
もしも この夢が いつか叶うなら
すべて貴方に ささげられるわ
初めての愛だから
優しく 微笑む 貴方のことだけを
わたし わたし 待ち続けている
わたし わたし 待ち続けている
想い出の海
おしえて
白い扉 開けて 君は出て行ったね
長い髪 とかして ただそっと ゆるやかに
僕は息を呑んで 君を見送るんだ
置きざりの言葉は ありがとう それが夢の結末
おしえて 君は何故 僕を責めないの
裏切りは いつも僕のほうだね
わかっていたんだよ 君のくちびるが
動くの さよなら
僕は煙草くわえ 深く息をはいて
目の前の出来事 かきあつめ それを並べてみるよ
おしえて 君は何故 僕に微笑んで
優しさの中で 愛を棄てたの
涙で飾れたなら 君を離さずに
抱きしめられたよ
おしえて 時間は何故 めぐり続けるの
永遠の愛が砕け散っても
幸せ 祈れたなら いつか もう一度
二人は 会えるね
茜色の海 船が空に染まって溶けてく
遠くに響く汽笛を聞いた気がした
今も覚えてる あの日朝の海は冷たくて
濡れた瞳の別れを告げた二人を
悲しかった出来事の理由 今はもう遠い空の彼方
涙なんて想い出にして ドアを開け私駆けてゆく
あの日くちずけをされた場所に一人佇んで
今日からはもう平気なこと確かめた
悲しかった出来事だけが 引き潮のように海に消えた
涙なんて見せないわ きっと これからは強く生きられる
悲しかった出来事さえも なつかしく想うことができる
涙だけ捨てに来た海 昨日より輝いてみえる
悲しかった出来事の理由 今はもう遠い空の彼方
涙なんて想い出にして ドアを開け私駆けてゆく
川田あつ子の詩の世界を
覗いてみたい方はMUSEUMぺ―ジのWORDへ!by 川田 あつ子
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