川田あつ子 


このページは 新作映画の感想ではなく、私自身が
好きな映画 ・思い出の映画 を 少しづつ紹介させて頂いてます。

2004. 8.24
No.12
「ディープ・ブルー」 DEEP BLUE
共同監督/脚本:アラステア・フォザーギル/アンディ・バイヤット
音楽: ジョージ・フェントン
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ナレーション: マイケル・ガンボン
製作:BBCワールドワイド/グリーンライト・メディア
2003年/イギリス=ドイツ/カラー
配給:東北新社

このドキュメンタリー映画を観終わっての感想は、先ずはスケールの大きさに圧倒され、
その後、生と死というものを深く考えさせられました。
膨大な生命を育む海―奇麗ごとでは片付けられない弱肉強食の世界と…。
どこの世界…人間社会でもそうですが残酷な結末等もありました。
しかし生きることの素晴らしさ命の尊さを改めて感じ、
とても勇気づけられるものでもありました。

こちらの驚異の海洋ドキュメンタリー作品は正直、映画館の大スクリーンで
観ないことには海の神秘と美しさは見出されないような気がします。
巨大な塊となって素早く逃げ回るイワシの大群と海鳥やイルカ、サメの激しい攻防劇。
泳げない子アシカを狙い浅瀬まで乗り上げてきたシャチの決死の狩り。
海を渡りながらジャンプを競い合うハシナガイルカの群…等。

角度を変えて色々な視点から観賞すると倍は楽しめると思います。

撮影には 7年もの歳月を費やして、200ヶ所のロケ地を訪れ
合計撮影時間 7000時間に及ぶフィルムを基に今まで観たこともない未知の世界、
深海5000メートに生きる生物の知られざる生態までをカメラに収めているという
鳥肌が立つような感動作品でもありました。
最後にカメラマンをはじめとする制作スタッフの皆様方には敬意を表します。
大スクリーンで観て欲しいので、この夏、映画館まで足を伸ばしてみてください。

PS、深海魚のミニチュアがオフィスに沢山あり、スクリーンにも幾つかの種類が登場しており
   動いている姿を見られたのには個人的に少し感動ものでした。

No.11
「フィーリング・ラブ」 FEELING LOVE
監督:ルッジェロ・デオダート
出演:カルロ・ルーポ /マーヴィ・ヴィルジリ
1978年/イタリア・日本合作映画
配給:ヘラルド

この映画は、ハイ・ファイ・セットの唄う「フィーリング」のヒットを受けて
日本ヘラルドが製作した難病ロマンスもの。
少年少女の薄幸、ロマンス、薄命のオンパレードで、とてもシンプルな
創りではありますが、初々しい若い二人の美しさで見せて そして泣かせてくれます。

確か私が 12、3歳頃の作品だったと思います。
本来、顔の輪郭的には好みのほうではないのですが、(シャープなフェイスライン好み)
役のイメージが相当よく、役得なのでしょうか…?
すっかり主人公のカルロ・ルーポにノックアウトされてしまい、
当時、愛読していた「スクリーン」という雑誌にファンクラブではないのですが、
日本人が立ち上げた、今思うと、後援会みたいなものだったのでしょうか?
記憶は定かではありませんが…
カルロ・ルーポに関することを 「会報をもってお知らせします!」
みたいなことが掲載してあり、早速、私は今後の彼の動向が知りたくて
何の疑いもなく、当時 入会金 5000円を現金書留で送付しました。
し、し、しかし…
20年以上経った今現在でも一回も会報は送られて来ていません!どういうこっちゃ〜
「やられたぁ〜〜!!」と、まぁ 大笑い話しとなってしまいましたが…
映画「フィーリング・ラブ」を思い出すと、大好きだった瞳の綺麗なカルロ・ルーポと
サギに遭遇したことを思い出します。(^^)

私は お恥ずかしいことに、アル・パチーノ、ロベルト・バッジョ(サッカーイタリア代表 FA)、
デル・ピエロ(サッカーイタリア代表 FA) と、基本的に イタリア人特有の黒目がちの瞳に
翻弄されやすく、正直 非常に非常に弱いです。
シャープな輪郭でスパイスとして少し危険な香りが混合すると尚好み♪←映画に関係ない
弱点ですね… カルロ・ルーポも やはりイタリア人でした。

残念なことに カルロ・ルーポは、
この一作品のみを残して役者の道とは違う道を歩まれているようです。
よって、この映画「フィーリング・ラブ」は非常に貴重な作品となりました。
ビデオ化はしているのでしょうか?もしありましたら是非観てみてください♪
観る年代にもよりますが、甘酸っぱい純真無垢な時代を思い出すかもね?

あと もうひとつ、この作品に関して驚き話しがあります。
一般的には よほどのことがない限り監督名まで記憶することは少ないと思いますが、
この映画「フィーリング・ラブ」を撮った監督は、な、なんと…
この作品名を言ったらご存知な方は多いと思います。
日本では勿論、イギリスと南米でもヒットした「食人族」を撮った監督なのですよ。

「フィーリング・ラブ」のような、「ある愛の詩」みたいな映画を
「食人族」映画の合間に創ってしまうという感性には、ひたすら脱帽です。
その実は職人監督で、グロテスク・ホラー、純愛もの、パニック映画と
あらゆるジャンルを網羅している、ルッジェロ・デオダード監督の
縦横無尽に行き来する仕事ぶりは、お見事♪

当時、映画「食人族」を映画館で観たあと、生肉をみるたびに、なんとも言えない…
気分が悪くなり、長い間 お肉を受けつけなかった、そんな思い出もあります。
そういえば近年でも牛肉って滅多に口にしないな〜
この映画が知らぬ間に潜在意識の中で トラウマになっているのかも?まいっか。

映画「食人族」は、ドキュメンタリータッチの手法、
最近でいう映画「ブレア・ウィッチ」の原型なのかもしれない…?

No.10
「キューブ」 CUBE
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本:ヴィンチェンゾ・ナタリ他
出演:モーリス・ディーン・ウィント /ニコール・デボアー /ニッキー・ガーダグニー
    デヴィッド・ヒューレット /アンドリュー・ミラー /ウェイン・ロブソン
1997年/カナダ映画/カラー/91分
配給:

この作品は新人監督とは思えないほど斬新で、数字のトリックを入れたことが、
作品の質を大きく深めたのでしょう。セットは低予算で箱(キューブ)だけ。
3次元的に部屋が並ぶ迷宮に夫々職業の違う男女6名が何の脈絡もなく
閉じ込められ脱出していくという設定で、ちょっと怖い、SFミステリー推理サスペンス。

箱の中(キューブ)に沢山の罠が仕掛けられ試行錯誤しながら出口探しの脱出劇!
キューブの外壁を設計した男、警察官、7つの刑務所を脱獄した男、
精神障害者の青年、女性開業医、数学が得意な大学生と、
全く異なる6名が なすすべも無く殺人ゲームに参加させられ、誰に?何のために?
此処に連れて来られたのか?一体此処はどこなのか?
誰一人知っている者はいない中、罠にハマリ、人が次々と死んでいく。
また進まなければ餓死。進む道を間違えれば即死!まさに極限状態。
そんな中、閉鎖された空間で繰り広げられる人間模様も衝撃的で見応えあり!

冒頭も斬新ならば、解決の糸口となる謎解きのアイデアも Good!
監督の若さ故か?面白い作品になっています。個人的に とても衝撃的でした。
ストーリーも決して一発芸的に終わることなく、
随所に盛り上がりを入れ飽きさせない展開で、脚本にも拍手です!
注)
箱の中(キューブ)そのものに関して疑問符をもたれる方、
唯物的な考え方をする方は、観ないほうがベター?かと思われます。

No.9
「パニックルーム」 PANIC ROOM
監督:デビッド・フィンチャー
脚本:デビッド・コープ
製作:ギャビン・ポロン/ジュディ・ホフランド/デビッド・コープ/シーアン・チャフィン
撮影監督:コンラッド・W・ホール/ダリウス・コンディ
出演:ジョディ・フォスター/フォレスト・ウィテカー/ ドワイト・ヨーカム / ジャレッド・レト/クリステン・スチュワート
    パトリック・ボーショー / アン・マグナソン イアン・ブキャナン
2002年/アメリカ映画/カラー/113分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

先日、友人の作家さんと新しくオープンした品川プリンスホテル内
品川プリンスシネマで映画三昧をした。(4本鑑賞)
映画とは関係ないけど館内とても綺麗で椅子が大きくゆとりがあって
良い環境で映画鑑賞が出来て ご機嫌でした。(少し割高のルームあり)
この雰囲気だったら映画館にも足を運びたくなるかも?一度 ぜひ!

その中の一本、最新作をを珍しく ここで取り上げてみますね。
私の大好きな女優・ジョディ・フォスターと「セブン」「ゲーム」等の
鬼才 デビッド・フィンチャー監督が組んだサスペンス・スリラー。

まず驚いたのが冒頭のカメラワークです。どうやってあの映像撮ったの?と、
そのことが最後まで気がかりで、確認したくて仕方なかったです。(笑)
この映画の題材は舞台劇になりそうな素材だと思うのですが、
デビッド・フィンチャー監督の魔法のようなカメラワークでワンシチュエーションの空間が
見事に巨大な世界を演出されていました。ちゃんとハラハラ ドキドキと緊迫感もあるし、
またジョディ・フォスター扮する母親(メグ)が「羊たちの沈黙」に続き、なにしろ賢い!
「頭良い!カッコいい!私だったら間違いなくパニックルームよ!」
と呟いてしまうほどでした…。

「ハンニバル」への出演を拒否して、カンヌ映画祭審査委員長も辞退して、
妊娠中にも関わらず ハードな演技もこなして挑んだジョデイ・フォスター。
この作品に対する彼女の思い入れは充分伝わって来ましたね。
個人的に正直言えば…
ジョデイ・フォスターが出演していれば何でも良く満足なんですが…(^^v
そんなものですよね?ハイ!かなり御ひいき映画です。

最後に、この映画でジョデイ・フォスターの娘役(サラ)を演じている
新人クリステン・ステュワート、今後期待の女優(子役)さんですね。
とてもボーイッシュで、始め男の子かと思ってしまいましたが、
ユニセックスな個性がキラりと光りとても印象的で素晴らしく Good!

No.8
「白い嵐」 WHITE SQUALL
製作総指揮・監督:リドリー・スコット
脚本: トッド・ロビンソン
出演:ジェフ・ブリッジス / スコット・ウルフ / ジェイソン・マースデン/ライアン・フィリップ
    エリック・マイケル・コール
1996年/アメリカ映画/カラー/129分

この映画は訓練用の帆船を舞台に、船長と少年たちが航海旅行に出掛け
海難事故に遭遇するという話。(実話を映画化)
船長と少年たちの絆や確執、人間模様を描いた作品。

初めて観たとき 正直自分の父親と少しオーバーラップしてしまいました。
私の父親は外航路 タンカーの船長で、とても責任感と正義感が強い人で、
まさしく海の上で生き続けた男でした。
幼い頃から よく海(自然)の恐ろしさは計り知れないと、
色々話しをしてくれた当時のことを思い出します。
そういえば船長室の机の引き出しには常時ピストルが入っていましたね。
やはり、それだけプレッシャー 責任のある立場だったのでしょう。

この伝説の ”白い嵐” というのも、このバミューダ海域だけに起こる現象であるらしく
突如現れた低気圧が瞬時に強烈な上昇気流を巻き起こすものらしいです。(科学的解明)
海面の水を吸い上げながら凄まじい嵐となって、そこを通る船を襲うというもの、
これがまさに ”白い嵐” なのです。

人間を描かせたら右に出るものはいないと言われる リドリー・スコット監督作品。
今回もその手腕がキラりと光っています。映像、撮影美術…お見事です!拍手喝采!
私にとって特別な思い入れのある この作品、
このタイトルを目にする度、改めて亡き父に敬意を表します。
正直 船を題材とした作品には個人的に非常に弱いです。
友情、絆がテーマになっているので子供さんと観るのも良いかも?

余談ですが リドリー・スコット監督の代表作には 「エイリアン」(’79)
「ブレードランナー」(’82) そして忘れてはいけない、
故・松田優作氏の遺作になってしまった「ブラック・レイン」(’89)
最近では「ハンニバル」(’00)等もそうですね。

No.7
「遥かなる山の呼び声」
監督:山田洋次  脚本: 山田洋次 / 朝間義隆
出演:高倉健 / 倍賞千恵子 / 吉岡秀隆 / ハナ肇 / 鈴木瑞穂
1980年/日本映画/カラー/124分.

この作品は、高倉健氏&倍賞千恵子さんのコンビ。
過去の犯罪を背負っている役に高倉健氏、そして北海道で小さな牧場を経営して
細々と息子と生活する未亡人役に倍賞千恵子さん。
大人の男女のしっとりした交流が、山田組の役者陣によって日本人ならではの
心情を丁寧に過不足なく演出されている素晴らしい作品だと思います。
お二人の大人の色気、ほんとに素敵です。
現代の日本人の忘れ去られている 「奥ゆかしさ」 が随所に描かれていて
恥ずかしくなるような何ともいえない、
いじらしく、とても爽やかな仕上がりになっていると思います。
この作品で一番印象に残ったのは、故・ハナ肇氏の役です。
印象深かったです。この役抜きには この作品は語れないですね。

同監督作品で「幸福の黄色いハンカチ」という作品がありますが、
こちらも 高倉健氏&倍賞千恵子さんのコンビですよね。
当時 映画館でこの「幸福の黄色いハンカチ」を観たのですが、
幼心に内容は分からないものの強烈に映像だけを記憶してました。
その後 もちろん拝見させて頂きましたが、「遥かなる山の呼び声」のほうが
個人的には好きです。邦画も良い作品 たくさんありますね。

No.6
「タクシードライバー」 TAXI DRIVER
監督: マーティン・スコセッシ 脚本: ポール・シュレイダー
出演: ロバート・デニーロ / シビル・シェパード / ピーター・ボイル /ジョディ・フォスター
     アルバート・ブルックス / ハーベイ・カイテル
1976年/アメリカ映画/カラー/114分.

この作品は ロバート・デニーロの最高傑作かも?
そしてアメリカという国を象徴した映画のような気がします。
ベトナム戦争の後、遺症を色濃く残すのが主人公のトラヴィス(R・デニーロ)。
ベトナムで味わった恐怖というトラウマがトラヴィス(R・デニーロ)を襲い、
平和な母国であっても都会の乾いた本質、恐ろしさ、人間の存在の重さ…
ニューヨークという大都会の中、孤独の底で、もがき眠ることすらままならない
ベトナム戦争での国家的な威信の失墜を描いている。

常に緊張感が漂う作品なので、
ロバート・デ・ニーロが時折見せる笑顔の裏に潜む狂気が際立って見える。
自分はいったい誰なのか、何処にいるのか…。鏡の前で「おれに用か?」と一言
鏡の自分と会話することで、やっと自分の存在を確認している…
このシーンは、やりきれなさの果ての狂気が見え、とても印象に残っています。

意味合いは違いますが私も鏡の俺様(自分)とよく会話することがあります。

この作品はトラビィス(R・デニーロ)の心情(戦いから戻ってみればアメリカは乱れていた
その事に対する悲しみが怒りに変わった時、狂気となる)の葛藤を良く描いているし、
都会の夜の色も見事に表現していて、とても素晴らしかった。
ロバート・デニーロの演技は完璧です!最高ですね。
また ジョディ・フォスターの幼く大人びた表情がとても印象的。
この頃のジョディ・フォスター(14歳)って一番色っぽいかも…?
当時の あの色気はどこから出てきたのでしょうか?神秘的ですよ。
絶えず揺れ動く カメラワークも Very Good!

べナム帰還兵によるJFK暗殺など事件が実際に起きているくらい
トラヴィス(R・デニーロ)の救いのない孤独感は何もかも全てが狂ってしまっている
現代社会に対しての熱いメッセージ…。
この作品を観るたび、妙に落ち着くのは私だけでしょうか?
70年代を知りたい方は、この作品をおいて他はきっとないでしょう。
この名作のポスターは額に入れオフィスに飾ってありますが、
実に雰囲気のカッコいい渋いポスターですよね。

No.5
「真夜中のカーボーイ」 MIDNIGHT COWBOY
監督:ジョン・シュレシンガー  原作:ジョームズ・レオ・ハーリヒー
脚本: ウォルド・ソルト
出演:ダズティン・ホフマン / ジョン・ボイト / ブレンダ・バッカロ / シルビア・マイルス / ジョン・マッギバー
1969年/アメリカ映画/カラー/分.
© 20世紀フォックス.

この作品はアメリカン・ニューシネマの名作。
ハリウッド大作とは異なったハッピーエンドではなく、制作費もかけず、
大スターも起用せず若者の心情や当時アメリカの恥部と衰退等…
文化を扱った斬新な映像が多い作品が特徴なのかな。
この他に大好きな映画「イージーライダー」もこの時期ですね。

見事に「卒業」のイメージを打破したダスティン・ホフマン。
163cmという小柄にもかかわらず異様な存在感は驚くばかり。
ダスティン・ホフマンの作品は、どれを観ても よく演技が計算、研究されていて
関心してしまいます。凄い俳優さんです。ただただ脱帽。

「真夜中のカーボーイ」のラストシーンは、マイアミの景色を通して見える
ラッツォ(D・ホフマン)の死に顔と泣き出しそうなジョン・バック(ジョン・ボイト)の姿
まさしく アメリカンドリームの崩壊と喪失。
当時 アメリカという社会自体の閉塞感が象徴された場面ですね。
ちなみに監督さんはイギリス人。
一歩ひいた目で見たアメリカの姿だったのでしょうか。
この作品は 1969年 アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞に輝いてます。

私自身、ハーピーエンドな作品も もちろん夢があって好きですが、
時には奇麗ごとでは片付けられない、もっとも人間臭い自己破滅、そして考えさせられる
メッセージ要素を含んだ映画って必ず観たくなるし結構好きなんですよね。
そのほうがリアリティがあるし、嘘っこなんだけど本当っぽいよね?
この映画を観たとき衝撃的でした。
観ていない方、メッセージ要素てんこもりの「真夜中のカーボーイ」オススメですよ!

No.4
「ゴースト 〜ニューヨークの幻〜」 GHOST
監督: ジュリー・ザッカ− 脚本: ブルース・J・ルービン
出演: パトリック・スウェイジ / デミ・ムーア/ ウーピー・ゴールド・バーグ / トニー・ゴールドウィン
1990年/アメリカ映画/カラー/127分.
TM & Co pyright © 1990 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved..

サスペンスあり、笑いあり、SFXあり、内容的にも実に充実していて
ハイレベルなファンタジー・ラヴ・ストーリー傑作。

この映画を当時観たとき、新鮮かつ斬新な発想のゴーストの出現に
とても感動したことを記憶しています。
今までにはないゴーストのスタイルが妙に本当ぽくもあり、嘘ぽくもあり…
ゴーストも努力をすれば物体が動かせるというアイデア設定も抜群で、
とてもよく出来たエンタテイメント作品です。

この映画のヒロインのデミ・ムーアは純情な女の一面を見事に演じ、
そして、その美しさには目を見張るものがありましたね。
少し首が太かったけど…まいっか!とってもチャーミングでした。

あと忘れてはいけないのが、ウーピー・ゴールド・バーグの演じた
コミカルなインチキ霊媒師がこの映画のスパイスとなり
ユーモラスたっぷりの存在でした。ホント芸達者な女優さんですね。

音楽も未だに夜、帰路を急ぐとき車の中で聞いています。
良い楽曲は何年経っても色褪せないものです。
この作品は私の 「BEST 3 」 に入っている作品です。

No.3
「ニュー・シネマ・パラダイス」 NUOVO CINEMA Paradiso
監督・脚本: ジュゼッペ・トルナト−レ 製作: フランコ・クリスタルディ
出演: アルフレート…フィリップ・ノワレ / サルヴァト−レ(トト)…ジャック・ぺラン
    サルヴァト−レ(トト) / 少年時代…サルヴァト−レ・カシオ
    サルヴァト−レ(トト) / 青年時代…マルコ・レオナルディ
1989年/イタリア映画/カラー/123分
© Cristaldi Film

この映画はひとりの少年(トト)の無邪気さ、好奇心、初恋の苦悩、人生の希望、
そして幻滅、喜び等の人生の誠実さが組み込まれ少年の成長を通して
人の結びつき、特にアルフレートとの不器用なんだけど優しく心温まる
人との結びつきを描いています。

映画への愛情、人生への希望、情熱など…
人に対する目線がとても優しく、この作品は感動ものです。

この映画のラストシーンは
「こんな素敵なラストシーンって他にあったかな?」と考えさせられる程でした。
私の中で 「BEST 1」 (何本かあるのですが…) に輝いています。
ほんと大好きな映画に出会えました。何度でも観れちゃう。

映画を愛している方、そして制作に携わっている方々、
映画を愛する その純粋な気持ち、是非 忘れないでください。
その純粋な気持ちが大切なのです。その気持ちが人に感動を与えるものなのです。

No.2
「フィールド・オブ・ドリームス」 FIELD OF DREAMS
監督 脚本: フィル・アルデン・ロビンソン
製作総指揮: ブライアン・フランキッシュ
製作: ローレンス・ゴードン / チャールズ・ゴートン
出演: ケビン・コスナー / バート・ランカスター / ジェームス・アール・ジョーンズ /
    エイミー・アディカン / レイ・シオッタ
1990年/アメリカ映画/カラー/107分.
© 1990 CAROLCO INTERNATIONAL . N .V.
All Rights Reserved.

ファンタジーな ヒューマンドラマの傑作!
とうもろこし畑の一部を野球場にし、かつて野球で挫折した選手達がグランドに
全員が意味を持って集まってくる。(ゴーストとして)

この野球場に戻って来た選手のひとりに、主人公(ケビン・コスナー)の父親。
この二人のキャッチボールシーンは”グッ” ときますね。
言葉では表現で出来ない、心でしか感じることが出来ないものがあり、
こういうの ほんと弱いです。とっても好き!

少し歴史を感じる映像ですが、有名な事件「ホワイト・ソックス事件」を題材とした
『エイトメン・アウト』(大リーグの八百長スキャンダル)という映画を見てから
『フィールド・オブ・ドリームス』 を見ると、何故 あの選手たちが
野球場に現れたのか、その心情がよくわかるのではないでしょうか?

私は心が疲れたときに音楽をかけながら、この映像だけを流していることがあります。
綺麗な映像で、なんか癒し系なんですね。(笑)

No.1
「愛と青春の旅立ち」 AN OFFICER AND A GENTLEMAN
監督: テイラー・ハックフォード 製作: マーティン・エルファンド
脚本: ダグラス・D・スチュアート
出演: リチャード・ギア / デブラ・ウィン・ガ− / デビット・キース /ルイス・ゴセット・ジュニア
1982年/アメリカ映画/カラー/124分
TM & Co pyright © 1982 by PARAMOUNT PICTURES.
All Rights Reserved.

主人公が海軍航空士官学校の将校の訓練を受け、
試練を乗り越えて愛をつかむという、まさしく絵に描いたような青春映画。
軍曹もとてもカッコよく、友情、愛、根性と、青春映画には欠かすことの出来ない要素を
ふんだんに取り込んで、実に健全なものをしっかりと創り上げている作品だと思います。

鬼の軍曹が卒業のとき敬礼するシーン、主人公が白い制服に身を包み
元教官の前を通り過ぎていくシーン、感動的でしたね。
この作品での リチャード・ギアは本当にハマリ役で素敵でした。
あと忘れてはにいけない テーマ曲。
楽曲と映像がマッチして、その相乗効果は言うことありません。最高!

私の中では 「BEST 5」 に入っている作品なんです。

いいものは何年経っても良いものですね。映画の楽曲って素敵!









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